社会福祉士養成校にて相談援助演習の講義を担当しました。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ココロザシチャレンジ の鮫島です。
今年も夏にかけて社会福祉士の養成校にて、社会福祉士を目指す受講生の方々に相談援助演習の講義を担当させていただいています。
今年入学された受講生さんに関しては
・自己紹介
・他己紹介
・ソーシャルワーカーとしての視点
・ロールプレイを交えて二者間でのコミュニケーションの体験、考察
・自己理解、他者理解
・自己覚知
・自身の喜怒哀楽について(感情の動きを振り返る)
・障害について、その捉え方について
・視覚障害、聴覚障害、知的障害のある方へのサポートや環境づくりについて
など、ロールプレイやグループワークを用いながら考察を深めています。
2年目の受講生の方については上記の確認に加え、
・高齢福祉
・障がい福祉
・児童福祉
・生活困窮者支援
など、社会福祉士の幅広い活動のフィールド(職域)での相談援助場面を設定し、各分野での面接場面を繰り返すといったロールプレイにも取り組みました。
支援について、難しいところではありますが過剰な援助はその方の持っておられる力を妨げてしまうことにもつながります。
課題を抱えている方をエンパワメントすることもソーシャルワーカーが担う大きな役割の一つになります。
課題を抱えた方、クライエントに寄り添いながらクライエント自身が自己選択・自己決定でき、自分らしい人生を送っていただけるよう支援者も伴走していく。
そのために自分自身の感情を知り、他者の気持ちに気づけるようになる。
そして自分自身の考えや支援の傾向を知る、そしてその傾向を分かったうえで専門職としてサポートするという自己覚知についても、それぞれ考察する機会となりました。
〜以下、受講生の皆さんより1日の振り返りとなります〜
6/7実施分(1年目の受講生のみなさん)
「ロールプレイを通し相手の立場に立ち、何を求め何を伝え何を繋ぐかを学べた。何事も先入観や病名での判断、分類をせずに関わることも大切と感じた。」
「初めてのスクーリングでどのようなことを行うのか不安な面もありましたが、他の受講生の方との繋がりも持て次回からのスクーリングが楽しみとなりました。レクリエーションの大切さも実感し、新たな発見ともなりました。今日一日ありがとうございました。」
「障がいのある方へのレクリエーション考察についてとても内容が濃く疲れましたが勉強になりました。未知の分野を垣間見ましたが相手をそのまま受け入れること、そのために自分の考え方の傾向を知り偏見のない接し方が大切だと思いました。」
「グループワークなどが中心として行う講義であるため、なかなか疲労が伴うものであった。鮫島先生の口調、物腰も柔らかくとても話しやすい状況に作っていただいた。ただ、上記のようにもう少し5分程度の小休止をこまめに入れてもらえると大変助かると感じた。」
「スクーリング初日ということで、どのような内容になるのかと思っていました。講義だけでなく対話形式がたくさんだったので有意義なスクーリングとさせていただきました。ありがとうございました。他の職種の方々とも交流できて本当に貴重な時間を過ごしました。21年という障がい福祉業務を思い出しながら、今一度整理していくきっかけを作ることができました。ありがとうございました。レポートの課題も今日のスクーリングを思い出しながら現場をイメージしながら取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。」
「クライエントに寄り添い自己決定をしていただけるようにすること、強みに目を向ける、言葉の置き換えを考える、自己覚知で自分のことを理解しクライエントのどうしたいのかの思いを聞く、クライエント自身が表現できないときには代弁することを学びました。ロールプレイでどう考えるか理解を深められました。わかりやすい説明で良かったです。」
「今日は初めての講義でした。年齢、職種、生活環境など様々な方と交流を持ち、色々な考え方や経験を知ることができました。今まで約2ヶ月間は一人で家でレポートに取り組んでいたので、他の方がどのように学習を進めているのか不安でしたが、少しでもみなさんのお話を聞けて安心とやる気が出ました。今後も引き続き頑張ろうと思います。本日はありがとうございました。」
「1日を通して、自分の知識不足や考え及ばないことが多くあると知った。レクリエーションは学生時代少し行なっていたがソーシャルワーカーとして接する場合、様々な配慮や相手を知らなければならないと思った。また、教室にいた方々とお話を多くすることができ、福祉分野の議論ができて良かった。想像以上に様々な職種があると知ることができ、仕事での事例などを聞き学びになった。」
「障がいの種類については少し知っているつもりでしたが、今日実際にレクリエーションを考えるなかで配慮すべき点を考えようとすると想像することが難しかったです。障がいは、一言ではいいあらわしにくく、その人の個性であることがわかりました。」
「支援者の喜怒哀楽について、クライエントの喜怒哀楽については考えることも多いですが、自分の喜怒哀楽について考えることはなかったので困ってしまいました。でも、それが自己覚知になり、支援の形にも繋がっていくことがわかり、支援者間でも共有したいと思いました。」
6/13実施分(2年目の受講生のみなさん)
「自己覚知の面でも自分のクセや内面を知ったうえで工夫して話さないと初対面の人を不意に傷つけたり、相手の立場になって相談支援をすることは難しいと感じました。自分本位で話す癖を見つめ直す機会になりました。先生も穏やかで話しやすく、すごく安心して授業を受けることができました。最後のレクリエーションもとても楽しめました。」
「ロールプレイをすることにより支援する側だけでなく当事者・クライエントの立場を演じることによって、よりクライエントの立場になって支援の方法などを考えたいという気持ちになり良い経験・勉強になったと思います。そしてより詳しく色々なことを学びクライエントにわかりやすく伝えていけたらと思います。ありがとうございました。」
「本日はとても楽しく過ごすことができました。事例に関しては、少し難しい場面もありましたが自分がしている仕事の分野以外のことも少し知ることもできたので勉強になりました。ありがとうございました。」
「他の人のロールプレイや意見を聞くと自分の気づかない視点や忘れていたことを思い出させてもらうことができました。他の人がどのようなことに気をつけているのか、なにげない言葉の中に意味が込められているなと思います。」
「初めての方が多く緊張しましたが、ロールプレイを重ね色々な見方や考え方に触れられていて良い経験ができました。マスク着用での会話の大変さを改めて実感しました。今日はありがとうございました。」
「今日一日ありがとうございました。高齢分野で仕事をしており、障がい分野の知識が少ないことでロールプレイのときにうまくイメージが浮かなばないところがありました。一つの分野のみならず多くのことについて知識が必要だと改めて思いました。ロールプレイをすることでそれぞれの立場に置き換えて考えることができ、今後の仕事や学習のイメージが少しずつですが理解できたと思います。」
「話を聞くだけだなく、実際にその人の役割にもなりきるロールプレイが多く、支援を必要とする方の内面を考える機会が持てました。他の方と一緒になって考える機会が多く、自分とは違う考え方について学べました。」
「本日の感想として、ロールプレイで視覚障がいの方、知的障害の方の目線で物事を考える機会があったので障がいのある方の目線で相談や援助をさせていただくことが大切だと感じました。ありがとうございました。」
「今日は色んな福祉の職種の方と事例などの演習でお話をさせていただき、わからなかったことも多く勉強になりました。試験勉強についての情報交換もできて一人じゃないと心強かったです。先生の説明もわかりやすく、〜クライエントに寄り添って考える〜とお話しされていたのが強く残りました。本日はありがとうございました。」
「初対面の方がほとんどの中で、自己紹介やロールプレイなど行うのは緊張しましたが、相談援助の現場では緊張している訳にもいかないので・・・今回の経験を活かしていきたいと思いました。様々な現場で働いておられる方の視点なども知れて良かったです。」
「場面設定をたくさん変えてロールプレイをしたが、設定を考えるのが大変だった。いくつか障害を抱えておられる方へ配慮を含めたうえでのコミュニケーションを考察することでも学びを深めることができた。」
今回も前向きな受講生さんばかりで、年明けの国家試験の合格もそうですし、それまで社会人学生として仕事に家庭に勉強に大変かと思いますが。
体調に気をつけていただきながら無事に国家試験を終了できますように。
ただただ応援しています。
最後となりますが、コロナウイルスの予防・その対策として今年度は例年と比べて受講生の方も半分の人数でお互いにマスク着用、距離をとったなかで授業が進み。また、距離感も相談援助を行ううえでの距離感に加え、感染症の影響もあり社会が求められる距離感など拝領することが多いなか、疲れた顔も見せず頑張られた受講生のみなさん、本当におつかれさまでした。
夏までもう少しスクーリングは続きますので、お互いあまり無理をせずにぼちぼち頑張っていきましょう^ ^
こちらこそいつも、受講生のみなさんに元気や刺激をいただいています^ ^